- インスタントコーヒーに添加物は入っているの?
- 体に悪影響や危険はないの?
- 健康に良いインスタントコーヒーを知りたい!
お湯を入れるだけで飲めるインスタントコーヒーですが「インスタント」という名前から「添加物が多いのでは?」と連想する人が多いです。
先に結論をお伝えすると、インスタントコーヒーに添加物は含まれていません。
しかし無添加とはいえ、飲み方を間違えたら体に悪影響となることもあります。
当記事では、インスタントコーヒーの添加物の有無について詳しく解説したうえで、間違ったコーヒーの飲み方も紹介します。
健康的にインスタントコーヒーを楽しみたい方は、ぜひ最後まで記事を読んでください。
インスタントコーヒーに添加物は入っていない
冒頭でお伝えした通り、基本的にインスタントコーヒーに添加物は含まれていません。香料、保存料、着色料も不使用なのが一般的です。
インスタントコーヒーは焙煎したコーヒー豆からコーヒー液を抽出し、乾燥させて粉末状にしたものです。
レギュラーコーヒーを作る過程と同じで、最後に乾燥させるだけなので、添加物を入れる必要性はありません。
「インスタント」という名前から、インスタントラーメンや冷凍食品のような、添加物の多い食品と混同されがちですが、まったく別物と考えていいでしょう。
インスタントコーヒーの製造方法
インスタントコーヒーの製法は「フリーズドライ」「スプレードライ」の2種類があります。
- フリーズドライ:冷凍させたコーヒー液を砕き乾燥させる製法
- スプレードライ:コーヒーを熱風で乾燥させる製法
それぞれの特徴を詳しく紹介します。
フリーズドライ製法
フリーズドライ製法は、抽出したコーヒー液を冷凍し、砕いて乾燥させる製造方法です。
-40℃でコーヒー液を冷凍させて粉砕し、砕いたコーヒー液を真空状態にします。
その結果、コーヒー液に含まれる水分だけが蒸発して抜けていくので、乾燥して固まったインスタントコーヒーが出来上がります。
フリーズドライ製法の特徴は、乾燥の際に熱を加えないため、コーヒーの風味や香りを損なわないことです。
また熱の影響がないため、スプレードライ製法よりアクリルアミドの含有量が少ない、体に良いインスタントコーヒーが製造できます。
スプレードライ製法
スプレードライ製法は、抽出したコーヒー液を高温で乾燥させる製造方法です。
コーヒー液を高温の乾燥室へ噴霧し、熱風を当てて乾燥させます。
スプレードライ製法では、霧状のコーヒー液を乾燥させるので、完成するインスタントコーヒーの粉が細かくなるのが特徴です。
細かな粉末のインスタントコーヒーは溶けやすいので、アイスコーヒーを作るのに適しています。
インスタントコーヒーの体に悪い飲み方
インスタントコーヒーを飲むと、気持ち悪くなったり、体調が悪くなったりする人がいます。
「実は添加物が入っていて、体に悪影響があるのでは?」と疑いたくなりますが、それはコーヒーの飲み方が悪い可能性があります。
体に悪いインスタントコーヒーの飲み方は以下の3つです。
- インスタントコーヒーが酸化している
- カフェインの過剰摂取になっている
- コーヒーミルク(コーヒーフレッシュ)を入れている
それぞれの理由を詳しく解説していきます、
①インスタントコーヒーが酸化している
酸化したインスタントコーヒーを飲むと、胃に負担がかかり気持ち悪くなる原因になります。
インスタントコーヒーは「高温」「光」「酸素」「湿気」に弱く、開封後に長期間放置すると酸化して味も香りも落ちていきます。
一般的には、開封したら1ヶ月以内に飲むことがおすすめされています。
パッケージに記載されている賞味期限は開封前の状態なので、開封後はなるべく早く飲むようにしてください。
② カフェインの過剰摂取になっている
インスタントコーヒーは手軽に飲める分、何杯も飲んでしまいカフェインの過剰摂取になる場合があります。
カフェインの摂り過ぎは、胃腸への負担や頭痛、貧血などにもつながりますし、さらに行き過ぎるととカフェイン中毒になる危険性もあります。
カフェインは適量であれば、眠気の軽減や集中力の向上など、良い影響がたくさんあります。
過剰摂取しないよう、1日に飲む回数を減らしたり、インスタントコーヒーの濃さに気をつけるようにしてください。
③ コーヒーミルク(コーヒーフレッシュ)を入れている
コーヒーのミルク(牛乳ではなく小型カップに入っているコーヒーフレッシュ)は体に悪い原材料や添加物が含まれています。
実はコーヒーのミルクは、本物のミルク(牛乳)ではなく、油と水と添加物を合わせた液体です。
具体的には、植物性の油と水をミックスし、乳化剤で白く濁らせ、増粘多糖類でとろみをつけます。さらに牛乳っぽい香りや色付けの香料、カラメル色素、酸化防止剤のpH調整剤を加えて完成です。
このコーヒーミルクの正体を知ると、安易に使用できないと感じるのではないでしょうか。
インスタントコーヒーにアクリルアミドは含まれる?
アクリルアミドは発がん性の恐れのある化学物質で、インスタントコーヒーだけでなく、レギュラーコーヒーにも含まれる成分です。
特にアクリルアミドが多く含まれていた食品は、ポテトチップス、フライドポテトなどのじゃがいもを揚げたスナックや、ビスケットなどの小麦を原料とする焼き菓子です。また、コーヒー豆、ほうじ茶葉、煎り麦のように、高温で焙煎した食品にもアクリルアミドが多く含まれていることが報告されています。アクリルアミドが含まれている食品:農林水産省
アクリルアミドの含有量は、レギュラーコーヒーよりもインスタントコーヒーの方が多いことがわかっています。
アクリルアミドはコーヒー以外の食品にも含まれるため、完全に0にすることは難しい成分です。少しでも摂取量を少なくするなら、レギュラーコーヒーを飲むことをおすすめします。
しかし、コーヒーを完全に飲まない方がいいかというと、そんなことはありません。
国立がん研究センターでは、2015年5月に「コーヒーを1日3〜4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べて24%低い」という報告をしています。
コーヒーは適切な量を守れば健康に良いとされる研究結果もたくさんあります。適度な量を飲ん で体に良い影響を与えていきましょう。
まとめ:インスタントコーヒーは体に良い飲み方を
当記事では、インスタントコーヒーの添加物の有無や、インスタントコーヒーの飲み方について解説しました。
インスタントコーヒーは基本的に添加物を含みません。「フリーズドライ製法」「スプレードライ製法」という、2つの製法によって、レギュラーコーヒーを粉末にしたものです。
インスタントコーヒーに添加物による体への害はありませんが、飲み方を間違えると、体調不良に繋がるケースがあります。
例えば、酸化したコーヒーを飲んだり、コーヒーを過剰摂取したり、コーヒーミルクを入れたりすることです。
コーヒーは適量を飲む分には、健康に良いとされています。ぜひ健康を意識しながら、日々の暮らしに上手にインスタントコーヒーを取り入れてください。